住環境学科|奈良女子大学 生活環境学部|奈良女子大学住環境学の歴史まとまる

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奈良女子大学住環境学の歴史まとまる

2025年5月10日(土)【,

 1952年の創立から60年の歴史をまとめた『奈良女子大学住環境学50年史 1952.04~2002.03』全400頁と、『奈良女子大学住環境学50年史プラス10 2002.04~2012.03』全124頁が、2023年、二分冊として出版されています(今井範子 瀬渡章子 疋田洋子 増井正哉編、奈良女子大学住環境学講座50周年記念事業会発行)。

 2002年4月1日に創立50周年を迎えるにあたり、当時の人間環境学科住環境学講座(現在の住環境学科)が記念事業会を組織し、その事業の一環として、創立からの歴史の編纂を企画、20余年を要してまとまったものです。
 資料収集・作成には当時の講座教員が尽力し、教育資料や写真収集には多くの卒業生の協力を得て出来上がったものです。学科の春夏秋冬を記録した写真集、草創期の住居保健学科から住居学科の確立期・発展充実期を経て住環境学科に至るまでの通史、卒業生の動向や第生会の成立ち、当時の教官による住環境教育・研究の展望、学科関係者からの住環境学への期待などであり、巻末に資料編として、カリキュラム、教員の変遷、卒業論文・設計、修士論文・設計、博士論文一覧、建物変遷図等々がまとめられています。
 住居学、住環境学は、戦後に生まれた新しい学問領域であり、高度経済成長期を経て、住宅・建築関連産業界の発展とともに成長してきました。教員の新しい学科を育てていくたゆみない努力、それに呼応する学生・卒業生の活躍を看取することができ、なかでもカリキュラム、教育内容、教育体制、学生生活の変遷に営々とした足跡を感じ取ることができます。
 工学部建築分野への女子の進学が極めて少ない時代にあって、女性技術者育成に果たした役割が大きいこともわかります。初期から建築士受験資格が可能なカリキュラム編成に努力がはらわれ、多くの卒業生が建築住居分野で活躍してきました。生活視点から建築や住居、住環境を捉える素養が自然に培われるという特徴をもった教育・研究の歴史を目の当たりにすることができます。
 編集者4名は、記念事業開始当時、学科教員であり、1957年住居保健学科入学の疋田、1967年住居学科入学の今井、1973年同入学の瀬渡、1993年着任の増井がその編集を担いました。
 2025年、住環境学科は創立73年ですので、最近の10年の様子はHPで紹介されています。

編集者代表 奈良女子大学名誉教授 今井 範子

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※本書は、本学住環境学科資料室、本学学術情報センター、奈良県立図書情報館、大阪、京都、愛知、福岡、東京等の国公立図書館、関連大学の図書館等に納められています。