授業紹介 歴史遺産保存活用演習(大学院)
2024年11月11日(月)【授業の様子】
授業紹介 歴史遺産保存活用演習(大学院)
こんにちは!
教員の坂井禎介です。
奈良やその周辺には、中世以前の貴重な文化財建造物が多数存在します。
しかも、それらは奈良時代に首都だったために、高級で良質な建築であり、奈良という場所は、古建築を学習には最高の場所です。
この演習では、それらの古建築を、学生が事前に下調べして資料をまとめ、学生自身で現地で解説します。その後、坂井が補足説明を行います。
写真は法隆寺を見学したときの様子です。右にお釈迦様の墓標を象徴した五重塔、左にお釈迦様の像を安置した金堂が見えます。
なんと、築1300年。
世界最古の木造建築です。
古建築は、当時の人の気持ちになって見ることが大事です。
現代でこそ100mを越える高層建築が当たり前になっていますが、
当時は平屋しかない周辺環境の中で、このような五重塔が原っぱのなかに立ち上がってきたときの
当時の人の驚きを想像してみてください。
当時、仏教は新興宗教でなかなか人々に受け入れられなかったのですが、
その仏教建築の高さや勇壮さに、当時の人は仏教への信心を芽生えさせていったことでしょう。
このように古建築を直に体験しながら学ぶことができるのは本学科の大きな魅力だと思います。
下の写真は、平安時代以前の重要文化財建造物のマップです。
平安時代以前の建物が奈良や京都に多いことがわかります。
参照:国宝・重要文化財建造物マップ
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=13tPacv1QEH7MJ0ZxNxljt0rjBRFR6_1r&usp=sharing