住環境学科|奈良女子大学 生活環境学部|研究内容の紹介(建築装備学研究室)

Residential Architecture and Environmental Science

キャンパスマップ

研究紹介

研究内容の紹介(建築装備学研究室)

2023年6月27日(火)【

建築装備学研究室(許研究室)の研究内容を紹介します。
許研究室で行われている研究テーマは大きく光・視環境と音環境に分けられており、人間の心理・生理に影響する環境要因の究明に関する研究を実施しております。
それぞれを簡単に紹介致します。

◆適切な照明環境◆
スマートフォンの普及やコロナ禍により増えた一人行動をする人に着目し、一人でも利用しやすい身近なカフェ空間の照明環境についての検討を行いました。自然光を取り入れた環境を想定し、人工照明の明るさ(照度)や光色(色温度)を変化させながら自然光と人工照明の最適な組み合わせを求めた研究です。
※「一人での利用しやすさに着目したカフェの適切な照明環境の検討:人工照明と自然採光の掛け合わせによる照明計画」、卒業論文テーマ(R5卒、小山里桜)
20230627_222244.jpg

◆適切な音環境◆
コロナ渦で在宅勤務が増え、多くの教育機関でもオンライン授業が取り入れられています。このようなオンライン形式は効率が良いため定着傾向にあり、自宅で作業する人の増加が示唆されることから、知的生産性を高められる適切なBGMの属性を求める研究を行いました。BGMのジャンルやテンポなどが知識処理作業および知識創造作業にどのような影響を及ぼすのかを明らかにした研究です。
※「自宅での知的作業における室内音環境の改善手法の検討:BGM のジャンルおよびテンポの違いが知的作業に及ぼす影響」卒業論文テーマ(R5卒、鈴木理沙)
20230627_222250.jpg

◆適切な案内サイン◆
現在地点から目的地まで移動する際、現在位置や目的地の位置関係を同定したり、移動経路を決定したりする経路探索は日常生活において一般的に行われています。屋内空間で経路探索の手がかりとなる案内サインは、その設置位置や構成が重要であり、正しい経路探索のための適切な案内サインの設置位置および構成に関する研究を行いました。特に本研究では、SpaceSyntax理論およびバーチャルリアリティ(VR)技術を活用し、より自由に変数や外乱要因を制御することで様々なパターンを検討することができました。
※「VRを用いた案内サインと空間認識の関連性についての研究」修士論文テーマ(R4卒、鈴木圭)
20230627_222255.jpg