住環境学科|奈良女子大学 生活環境学部|研究内容の紹介:ネパール集落調査(生活空間計画研究室)

Residential Architecture and Environmental Science

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研究紹介

研究内容の紹介:ネパール集落調査(生活空間計画研究室)

2025年1月12日(日)【

昨年度に引き続き、今年度もネパールで、ヒマラヤの集落調査に行きました。
中央ネパールのミャグディ郡にあるグルジャ村です。村へのアクセスは簡単ではなく、自動車を借り上げて道路が通っている最寄りの村まで行き、そこで一泊したあと、さらに早朝5時出発で丸1日トレッキングし、3000mの峠をいくつか超えて到着しました。

グルジャ村は、標高3000mほどで10月半ばにして早朝の気温は5度を切る寒さでした。一方で写真の空の青色に見えるように、標高が高く空気もきれいなため、紫外線や日光は強く、気温10度以下でも日に当たるとけっこうな暖かさでした。
道中は、世界中からヒマラヤにトレッキングに来る観光客が通るような道ではなく、地元の人が通る山道でなかなかハードでしたが、最後には写真のような開けた風景の中に到着します。

グルジャ村(写真の中央左側)の遠景とヒマラヤ(グルジャ・ヒマル) グルジャ村近景、200軒ほどの家が集まる。

グルジャ村は、この村からさらに先には他の村はなく、いわば最果ての村のひとつです。ヒマラヤ山岳地域の村の住まいが、近代化や地震などで無くなってしまう前に、ネパールの大学と協力しながら実測調査を行い、出来る範囲で伝統民家の記録を残していきたいと思っています。