第生会賞*卒業設計賞&オープンジュリー賞:日根野谷風奈
さのただいまのいえ
「ただいまのいえ」は、孤立しやすい環境下に置かれたこどもの絶対的な居場所となるもう一つの家である。「夜間学童保育」と「ショートステイ」を一体的に計画し、小さなSOSが支援者に届く場所、こどもが独りでないことを知る場所を設計した。
第生会賞*卒業論文賞:鈴木理紗
自宅での知的作業における室内音環境の改善手法の検討-BGMのジャンルおよびテンポの違いが知的作業に及ぼす影響-
コロナ渦で在宅勤務が増え、多くの教育機関でもオンライン授業が取り入れられている。このようなオンライン形式は効率が良いため定着傾向にあり、自宅で作業する人の増加が示唆されることから、知的生産性を高められる適切なBGMの属性の把握が求められている。本研究はBGMのジャンルやテンポなどが知識処理作業および知識創造作業にどのような影響を及ぼすのかを明らかにした研究である。
第生会賞*卒業設計賞:川合布公帆
ハマ突堤舟屋-牡蠣殻を介した阿蘇海の水質改善と緑の協奏-
日本三景天橋立が位置する阿蘇海の水質悪化の問題をテーマにした作品である。この提案の要となるハマ突堤舟屋は、里山里海の豊かな暮らし再生のシンボル的存在として機能するものであり、長期的時間軸を視野に、サスティナブルな自然環境や生業を取り戻すことに貢献する拠点である。
第生会賞*卒業論文賞:勝瀬菜央
想像温度に基づく秋冬季の温熱環境適応に関す研究
オープンジュリー賞*卒業設計:佐久間実季
10万年を超えてあなたに
第生会賞*卒業設計賞:大石茉由佳
萃点を灯す-春日奥山から未来への文化継承の地
この作品は、奈良の春日奥山において行われてきた檜皮の生産過程を広く社会にむけて発信し、人と自然の関係にかかわる日本の伝統的な価値観を再評価するための場を再生すること目的とした提案である。
第生会賞*卒業論文賞:西垣綾乃
くつろぎ空間演出の照明要件に関する研究
「くつろぎ」は居住空間だけでなく、公共空間、商業空間などあらゆる場に求められます。照明器具の設置方法や、光量などの主要な照明要素とくつろぎの満足度との関係を実験から明らかにし、照明設計のためのくつろぎ空間演出効果の予測式を提案しています。
第生会賞*卒業論文賞:濱川真衣
大規模災害が発生した中山間地域における集落再建のあり方に関する研究
奈良県南部の山間部は、2011年の台風12号で大きな被害を受けました。平坦な地域がほとんど無い山間部で、どのような復興が望ましいのか、どうすれば安全に暮らせるのかを、復興に関わりながら、村民と共に考え、卒業研究としてまとめたものです。