大学院生が建築専門誌「近代建築」にテキストを執筆しました

2025年11月19日(水)【その他】
大学院1回生の楊美曦さんが、建築専門誌『近代建築』2025年9月号の連載「私のみた日本」のテキストを執筆しました。本連載は日本で働いたり学んだりしている外国人の視点で執筆する連載エッセイです。



大学院1回生の楊美曦さんが、建築専門誌『近代建築』2025年9月号の連載「私のみた日本」のテキストを執筆しました。本連載は日本で働いたり学んだりしている外国人の視点で執筆する連載エッセイです。

根本研究室×平城宮跡管理センターの共同研究である「おぎの美術館」が、一般社団法人日本公園緑地協会主催の第41回都市公園等コンクールにて「国土交通大臣賞」を受賞しました。
10月31日(金)日本消防会館(港区虎ノ門)において表彰式があり、奈良女代表の米谷佳也(M2)がプロジェクト概要のプレゼンテーションを行いました。
本年度のおぎの美術館の会期は12月7日(日)までとなっております。
審査のコメント:
奈良女子大学と平城宮跡歴史公園の共同研究で、世界遺産・平城宮跡に自生する在来植物「おぎ」を主題とした、フィールドミュージアム「おぎの美術館」である。 地域連携により持続可能な「おぎ」群落の維持管理と、群落を自然と芸術が融合する展示空間とすることで、公園の潜在的魅力の発信と、外来種の侵略により衰退しつつある「おぎ」群落の保全という2つの課題解決を実現したことが大変高く評価された。

建築材料学は、1回生を対象に後期に開講しています。建築物を構成している主な材料(木材、鋼材、コンクリートを中心に)について基本的な性質について概説します。また、部位別に建築材料に求められる性能について説明し、適材適所な使い方について考えていきます。

景観デザイン学研究室教授・根本哲夫は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞において、「舗装材料 ゼロセメント土系舗装」が2025年度グッドデザイン賞を受賞したことをお知らせいたします。また、授賞対象の中から、特に優れた100件として高い評価を得た「グッドデザイン・ベスト100」にも選出されました。学校法人足利大学、大林道路株式会社、日本興業株式会社、株式会社高大の連名での受賞となります。
【「舗装材料 ゼロセメント土系舗装」】について
「舗装材料 ゼロセメント土系舗装」は「土」のやわらかな素材感と性質をそのまま生かしセメントや樹脂を使わずに固めた環境にやさしい舗装材です。使用している材料は土、固化材(酸化マグネシウム、塩化マグネシウム)、水ですが、安定した品質・強度を有し、コンクリート製品の基準に準拠した舗装として使用できます。また、セメント等が含まれていないことからカット廃材等も砕くと土になり、処理に関わるCO2削減にもつながる持続可能なマテリアルです。
※「舗装材料 ゼロセメント土系舗装」には、大林道路株式会社:現場施工「つちみち舗装(オーククレーNC)」、日本興業株式会社:即脱(乾式)成型「つちみちペイブ」、株式会社高大:プレス成型「すなみちペイブ(コウダイChura)」の工法があります。
【審査委員評価コメント(田渕 智也 小林 マナ 田子 學 Edward Barber】
従来の土系舗装が抱えていた強度不足や劣化の早さを克服し、セメントや樹脂を使わずに高い耐久性を実現した点が評価される。地球温暖化対策や2050年カーボンニュートラルの目標が求められる中、CO₂排出削減や土に還元できる特性を持つ本製品は、持続可能な社会づくりに直結する意義を持つ。都市空間から歴史的景観まで幅広い場面での活用が期待され、縁石やベンチなど多様なコンクリート二次製品への展開可能性も大きい。土本来の柔らかな素材感と快適な歩行感をいかしつつ、美観と機能を両立したこの舗装材は、従来の常識を覆す新たなスタンダードを提示している。

平城宮跡歴史公園において、おぎの美術館2025が開館となりました。
おぎの美術館とは、奈良女子大学生活環境学部住環境学科根本研究室と平城宮跡歴史公園が共同で研究を進める「平城宮跡アオハルプロジェクト」で、平城宮跡歴史公園の魅力を若者をはじめとする多くの人々に発信するために行なっている活動です。
「おぎの美術館」4年目の開催となる今年は、おぎの美しさに焦点を当てた「本館」、おぎと様々な植物が入り混じる植生に焦点を当てた「そよ館」「そそや館」を制作しました。
特に、「そそや館」では円環の小径でおぎ原を巡りながら、植生の変化を学び感じられるように工夫しました。
自然と人が共存する新感覚のアート空間、平城宮跡歴史公園にて、自然の美しさや魅力を体感してみてください。
会期は10月15日(水)〜12月7日(日)となります。

大学院1回生の赤瀬唯さんが、株式会社ARC styleが開催した学生による木造住宅コンペティションで佳作入賞しました(応募総数57点)。おめでとうございます。
まちづくり演習Bでは、本年度は、奈良県の重要伝統的建造物群保存地区のひとつである宇陀市松山で授業実施しました。来年に重伝建地区選定20周年を迎えるプレイベント(松山夢街道:8月28日~30日)の企画のひとつとして、かつてのまちなみの古写真収集をしました。宇陀市教育委員会文化財課のみなさんには大変お世話になりましたが、参加学生は、毎月1回、松山地区へ通って地元の方から古写真を集めました。たくさんの写真が集まりましたが、セレクションして24枚の写真に絞り、それぞれ現状写真と対比した展示パネルを成果物として作成し、松山地区のみなさんに見てもらいました。

大学院の生活空間計画論演習では、京都工芸繊維大、近畿大、大阪公立大、龍谷大、大産大、岡山県立大など、関西を中心とした建築系・住居系の意匠系研究室と連携して、「都市アーキビスト会議」と名乗って連携授業をしています。2022年には、「日本建築学会教育賞(教育貢献)」も受賞しています。テーマは、これまで3年ごとに、宿泊施設、駅、都市のコアと移り変わり、今年からは新テーマ、なんと「都市の恋愛空間」に取り組みました。

2年生前期から設計演習が始まりましたが、前半が独立住宅で、後半がテナントビルでした。授業の最終回に、テナントビルの完成作品の講評会を実施しました。 昨年同様、敷地は、JR奈良駅前から猿沢池、春日大社参道まで店舗がならぶ三条通の一角で、商業ビルの設計をしました。どのようなお店を想定するかは、自由です。今年度から担当教員も入れ替わり、教員側も気分一新で指導に取り組みました(草案批評にデンマークの建築大学の先生が飛び入りするなど、ハプニング(?)もありました!)。